そろそろ肌寒くなってきて、秋を感じれる日々が続いています。
と、同時に冬の味覚のあんこうや鰤が水揚げされだしました。
あんこうの産地というと、関東では茨城県が有名で関西では山陰地方のものがよく出回っています。
あんこうというとぶら下げて捌く吊るし切りが特徴的な魚です。
どうして吊るし切りにするんでしょうか。
あんこうは、体の表面にヌメリが多く、皮にゼラチン質が多いため、全体的にヌメヌメ、ぶよぶよしてるため、まな板の上では安定せず実に裁きづらい。そのため、上から吊るして裁きます。
あんこうは七つ道具と呼ばれる七つの部位に分けられます。
柳肉、肝、エラ、皮、ヒレ、胃袋、卵巣。
それぞれが、それぞれの味と食感を持っていてあんこうを食する際の楽しみの一つです。
吊るして裁くことによってこの七つの道具が綺麗に取り出せます。
また、あんこうの体の中にはあんこうが捕食した魚が蓄えられていることがあります。
それも、実に綺麗な原型のままの状態で蓄えられています。
吊るして裁くことによって、この捕食された魚が綺麗に取り出せるためでもあるという人もいます。
山陰地方で取れるあんこうになると、時々、中からのどぐろがでてきたりします。
ラッキー!と見つけた時は思いますが、あんこうが一気に飲み込んだ…なかなか食べる気にはなりません。(苦笑)